第四章:霧の追跡、仮面の囁き
Club666のダンスフロアはまだ熱気を帯び、クラブミュージックの響くメロディが俺の鼓動を乱れさせる。
麗璃栖—リリス—のジャスミンの香りが肌に染みつき、彼女の深紅の唇が俺の耳元で囁いた余韻が、下腹部に甘く疼く熱を呼び起こす。
彼女のシルクのドレスが俺の身体に擦れた感触、仮面の下で震える唇の柔らかさ、指先が俺の胸を這うような繊細な触れ方—すべてが俺の神経を鋭く刺激し、欲望の炎をさらに煽っていた。
だが、彼女は一瞬にして消えた。
フロアの中心で、彼女の指が俺の手をすり抜け、霧のように溶け込んだのだ。
俺は周囲の仮面を被った人々をかき分け、Club666の薄暗い通路を進む。
赤い照明が壁を妖しく染め、重低音のビートが俺の足取りを駆り立てる。
彼女の香りがまだ空気に残り、俺の鼻腔をくすぐり、息を熱くさせる。
路地の奥、Club666の内部に隠された鉄扉が見えた。
扉には「666」の文字が血のように赤く刻まれ、悪魔の誘惑を象徴するように輝いている。
俺の心臓が激しく鳴り、彼女の影が扉の向こうに待っている予感が、俺の身体をさらに熱くする。
扉を押し開けると、階段がさらに地下へと続き、湿った空気が俺の肌を撫でる。
クラブミュージックの音が遠くから響き、階段を降りるたび、Club666のより深い闇が広がる。
霧のような煙が立ち込め、俺の視界をぼやけさせる中、彼女の姿が現れた。
麗璃栖は階段の途中で立ち止まり、黒いレースの仮面を軽く傾け、深紅の唇で微笑む。
「まだ追ってきてくれたのね。」
彼女の声は甘く、だがどこか獰猛で、俺の首筋に熱い息を吹きかけるように響く。
俺は一歩踏み出し、彼女に近づく。
彼女のドレスが微かに揺れ、シルクの布地が彼女の曲線を強調し、俺の視線を釘付けにする。
ジャスミンの香りが濃くなり、俺の頭を霞ませ、肌を敏感にさせる。
「君のゲームは、まだ終わらないのか?」
俺の声は低く、彼女の熱に影響されて震えていた。
麗璃栖の唇が弧を描き、扇を開いてゆっくりと振る。
香りがさらに強く漂い、俺の胸に彼女の棘が深く刺さる。
「もちろんよ。ここはClub666の心臓部…私の秘密が息づく場所。」
彼女は扇を閉じ、俺の腕に指を滑らせる。
その触れ方は、Club666のダンスフロアで感じたものより大胆で、爪先が俺の皮膚を軽く引っかき、甘い痛みを伴う快感を呼び起こす。
彼女の指が俺の胸元を降り、下腹部に近づくにつれ、俺の息が荒くなり、熱が集中する。
彼女の仮面の蛇が、まるで生き物のように俺の欲望を飲み込もうとする。
彼女は俺を階段の壁に押しつけ、身体を寄せてくる。
ドレスのシルクが俺のシャツに擦れ、彼女の柔らかな曲線が俺の胸に密着する。
熱い息が俺の首筋にかかり、彼女の唇が耳元で囁く。
「感じて…私の仮面の下の熱を。」
彼女の指が俺の腰に回り、強く引き寄せ、俺の下半身に彼女の太ももが微かに触れる。
シルクの滑らかな感触と、彼女の肌の温もりが混じり合い、俺の神経を火のように焦がす。
彼女の香りが俺の肺を満たし、頭をぼんやりさせ、欲望が下腹部で膨張する。
彼女の唇が俺の顎に軽く触れ、湿った息が俺の肌を震わせる—まるでキスを予感させるような、甘く残酷な誘惑。
俺は彼女の腰を抱き、仮面の下の瞳を覗き込む。
「君の傷を…全部見せてくれ。」
俺の指が彼女のドレスを撫で、シルクの下の柔らかな肌を感じ取る。
彼女の身体が一瞬震え、唇が俺の唇に近づく。
息が混じり合い、熱気が俺たちを包む。
Club666の地下の空気は媚薬のように甘く、俺の理性を溶かしていく。
麗璃栖は小さく笑い、俺の手を強く握る。
「なら、もっと深く降りて。この先で、私の呪縛が解けるかも…でも、君は耐えられる?」
彼女の指が俺の背中を這い、爪が軽く食い込み、甘い疼きを残す。
階段をさらに降りるたび、彼女のドレスが俺の身体に擦れ、シルクの摩擦が下半身に直接響く。
彼女の香りが濃密になり、俺の欲望を頂点に押し上げる。
この地下の闇で、彼女のゲームはより濃厚な局面を迎える—触れ合いが激しくなり、仮面の秘密が俺の心を蝕む。
俺は彼女の唇に近づき、囁く。
「君の夜に、俺は堕ちるよ。」
彼女の微笑みが深くなり、仮面の魔力が俺を完全に絡め取る。
次章:Club666の最深部で、麗璃栖の仮面が揺らぎ始める。彼女の過去の裏切りと真実が、俺をさらに深い誘惑の渦へと引き込む。
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